宴会・飲み会の座席表では、出入口から遠い席が上座、入口に近い席が下座が基本ルールです。円卓では床の間に近い席、または出入口から最も遠い席が主賓席となります。役職や社歴を考えずに席を決めると、後から「マナー違反だ」と指摘されることもあるため、幹事は事前に配置を決めて座席表を共有しておくのが安全です。
この記事では、宴会・飲み会の代表的な座席配置パターン、上座・下座のマナー、役職別の配置セオリーをまとめます。
座席表をすぐ作りたい方は座席表作成ツールをご利用ください。
宴会の座席配置パターン
宴会で使われる座席配置は、円卓と長テーブルの2種類が中心です。お店の業態(中華・和食・居酒屋)によって標準が変わります。
円卓配置(8〜10名向け)
中華料理店、結婚式の披露宴、料亭で使われる配置です。1卓あたり8〜10名が標準で、回転テーブルが付いていることが多くなっています。
入口
┌─────────────┐
│ 幹事 │
│ [席] │
│ [席] [席] │
│[席] [席] │
│ [席] [席] │
│ [席] │
│ 主賓・上座 │
└─────────────┘
(床の間)
主賓席(上座)は床の間に最も近い席、または入口から最も遠い席です。主賓の左右に役職順で2位・3位の上席者が座り、入口に近づくにつれて下位の参加者が並びます。10名を超える場合は2卓に分け、メインの卓を上座扱いにします。
長テーブル配置(コの字・向かい合わせ)
居酒屋・ホテルの宴会場・社員食堂で使われる配置です。掘りごたつ式の長テーブルが多く、向かい合わせまたはコの字で組みます。
入口
┌──────────────┐
│ 幹事 下座 │
│ ┌────────┐ │
│ │ │ │
│ │ │ │
│ └────────┘ │
│ 上座(奥) │
└──────────────┘
(床の間)
奥側(出入口から遠い側)の中央が上座、入口側が下座です。長テーブルが向かい合わせの場合は、両側とも入口から遠い席が上座扱いになります。コの字配置の場合は、コの開放側を出入口に向け、奥のセンターを最上位席にします。
20名以上の大規模宴会では、長テーブルを複数組み合わせて島型にする方法もあります。卓ごとに「部長島」「課長島」「新入社員島」のように分ける運用もありますが、堅苦しくなりすぎないようバランスを取ります。
上座・下座のマナー
宴会の座席マナーは、ビジネス会議と基本ルールは同じですが、お店のレイアウト(床の間、入口の位置)によって判断が変わります。
長テーブル: 出入口から遠い席が上座
居酒屋や宴会場の長テーブル配置では、入口から最も遠い席が上座です。掘りごたつ式の場合、入口側に幹事や新入社員、奥側に上司や来客が座ります。
中央の正面が最上位、その左右に2位・3位、両端に向かって順に下位、というように序列が広がります。横長のテーブルでは、両側とも入口に近いほど下座になるため、上司同士を入口側に並べてしまわないよう注意します。
円卓: 床の間に近い席が上座
和室では床の間が「家の中で最も格式の高い場所」とされるため、床の間に最も近い席が上座です。床の間がない店舗(中華料理店など)では、入口から最も遠い席が上座になります。
円卓では主賓の左右が2位・3位の席で、主賓から見て左側が3位、右側が2位という説もありますが、近年は厳密に守られないことも増えています。「主賓を奥に、幹事を入口に」というシンプルなルールを守れば、大きな失礼にはなりません。
例外: 景観・利便性で上座が変わる場合
窓際に絶景が広がる会場では、景観の良い席を上座にする場合があります。また、高齢の参加者がいる場合は、トイレや出口に近い席を譲るのが配慮です。マナー本のルールよりも「主賓・年長者を最も快適な席に座らせる」という原則を優先します。
役職別・配置のセオリー
宴会の座席は、参加者の役職や立場で配置が決まります。基本のセオリーを抑えておけば、当日の席決めで迷いません。
偉い人は上座
部長・課長・社長など、社内で最も役職が高い人が上座です。複数の上司がいる場合は、役職順に上座から下座へ並びます。同じ役職同士の場合は、社歴の長い順、または年齢順で並べます。
来客・取引先は上座
社外の人が参加する宴会では、来客側が上座、自社側が下座です。自社の社長より、来客の課長が上座に座るのが原則になります。来客内の序列は来客側の役職順、自社内の序列は自社側の役職順で並べます。
幹事は出入口に近い席
幹事は出入口に最も近い下座が定位置です。店員に料理を追加注文する、会計を確認する、遅れてきた参加者を案内するなど、出入口付近の動きが多いためです。会の進行を担当する司会役も、入口側に座ると全体に声をかけやすくなります。
新入社員は下座
新入社員や若手は下座に座り、先輩のグラスが空いたら飲み物を注ぐ、料理を取り分けるといった気配りをします。歓迎会で自分が主賓の場合は例外で、上座に座ります。
同期会・友人の飲み会では自由席
役職差がない同期会や友人同士の飲み会では、席次マナーは適用されません。仲の良い人同士で固まる、話したい人の隣に座る、という自由配置で問題ありません。ただし幹事だけは入口側に座っておくと、注文や会計がスムーズです。
座席表作成ツールでの作り方
宴会の座席表は、ブラウザで使える無料ツールで作成できます。当日お店に着いてから席をめぐって時間を取られないよう、事前に1枚作っておくと進行が円滑です。
ステップ1 — テンプレートを選ぶ
座席表作成ツールを開き、宴会向けのテンプレートを選びます。
- 宴会(丸テーブル) — 円卓×6の配置。中華料理店・披露宴向け
- 会議室(ロの字) — 長テーブルをロの字に組んだ配置。居酒屋の宴会場向け
テンプレートを読み込んだ後、卓の数や人数を実態に合わせて調整します。
ステップ2 — 参加者名と役職を入力
右サイドバーの名簿エリアに参加者名を入力します。「一括追加」を使えば、社員名簿からコピー&ペーストで一度に登録できます。
属性機能で「役員」「部長」「課長」「一般」のような役職タグを付けると、配置の優先度が見える化されます。配置オプションで「上座から順に配置」を選べば、役職順に上座側から自動で席が割り当てられます。
ステップ3 — 入口・床の間のランドマークを配置
「入口」「床の間」「ステージ」のランドマークパーツを配置すると、見る人が上座・下座を判断しやすくなります。とくに居酒屋などで床の間がないお店の場合、入口の位置を明示しておくのが大切です。
ステップ4 — PNG・PDFで出力して共有
座席表が完成したら、PNGまたはPDFで出力します。事前共有用ならPNGをSlackやLINEに貼り、当日掲示用ならA4横のPDFを印刷して会場入口に貼ります。
関連リンク
宴会の幹事業務は、座席表だけでなく、お店選び、人数確認、割り勘計算、集金など多岐にわたります。歓迎会の幹事を初めて任された方は、以下の記事もあわせて参考にしてください。
- 歓迎会の幹事がやること完全ガイド — お店選び・人数確認・割り勘・集金の流れ
割り勘の計算は割り勘計算ツール、当日の集金は集金レジツールでスマホ完結できます。
宴会の座席表でよくある失敗
宴会の座席を決めるときによくある失敗を3つ挙げます。
上司を入口側に座らせてしまう。座席表を頭の中だけで組み立てると、現地に着いてから上司の位置がおかしいことに気付くケースがあります。事前に紙またはツールで1枚作り、お店の図面と照らし合わせると防げます。
幹事が上座に座ってしまう。幹事が上座にいると、料理の追加注文や会計のたびに上司の前を横切ることになり、スマートさを欠きます。幹事の席は最初から入口側にロックしておきます。
当日の欠席・遅刻で配置が崩れる。直前に欠席者が出ると、座席表に空席ができて見栄えが悪くなります。事前共有した座席表に「鈴木さん欠席」と一言メモを添えるか、欠席者の席をツール上で削除して再出力するのが対応策です。
開発者ノート
宴会の座席表は、会議の座席表よりも「マナーが絡む」点が悩ましいポイントです。役職・社歴・年齢・社外関係者の有無で上座下座が変わるため、自動で完璧に配置するアルゴリズムは作れません。
そこでツールでは、属性機能で「役員」「部長」のような役職タグを付けて、幹事が手動で上座から順に配置できる流れに振り切りました。「上座は入口から遠い席」というルールさえ把握していれば、ドラッグ&ドロップで5分以内に座席表を作れます。
歓迎会・忘年会・送別会の幹事は若手社員が任されることが多く、初めての幹事業務でマナーに不安を感じる声をよく聞きます。ツールが「最低限のマナーを守った1枚」を5分で作る助けになれば嬉しいです。
— nor(キュリズムラボ運営)
よくある質問
Q. 円卓と長テーブル、どちらが上座マナーが厳しいですか?
長テーブルのほうが上座・下座が明確で、マナー違反が目立ちやすい配置です。円卓は「主賓を奥に、幹事を入口に」が守られていれば、左右の細かい順序まで指摘されることは少なくなります。
Q. 4名の少人数の飲み会でも上座を意識すべき?
社外の取引先がいる場合や、上司との会食の場合は意識します。同期や友人同士の4名なら自由席で問題ありません。
Q. 座敷の畳の縁を踏むのはマナー違反?
茶道や格式の高い和室では縁を踏まないのが作法ですが、一般的な居酒屋や宴会場では神経質になる必要はありません。ただし畳の縁が傷んでいる店舗もあるため、できる範囲で避けるとよいでしょう。
Q. 立食パーティーでも座席表は必要?
席が指定されない立食では座席表は不要ですが、来賓席・主賓席を別途用意する場合はその場所だけ示した会場図があると親切です。
Q. 座席表をいつ参加者に共有するべき?
宴会の前日〜当日午前中が目安です。早すぎると変更が出やすく、直前すぎると参加者が確認できません。当日朝にSlackやLINEで画像を共有するのが最もスムーズです。
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