「今日から3営業日以内」——この場合、今日は1日目に含まれますか?
結論から言うと、営業日の数え方は「当日を含めず翌日から数える」が原則です。 ただし業界・契約により「当日を含む」ケースもあるため、本記事では銀行振込・行政手続き・契約書の3シーン別に具体例で解説します。曜日別の早見表も用意しているので、自分のケースに当てはめて確認できます。
暦日ベースの「3日以内」(土日も含めてカレンダー通り数える方式)については、「3日以内」とは?数え方を解説をご覧ください。営業日と暦日では期限が大きくズレるので注意しましょう。
結論:「○営業日以内」は原則として当日を含まない
「3営業日以内」「5営業日以内」という表現は、原則として当日(依頼された日)を含まず、翌営業日から数えます。これは民法第140条の「初日不算入の原則」に基づく考え方です。
ただし、文脈によって以下のパターンがあります:
- 当日を含まない方式(法律上の原則・多くのビジネス慣習)
- 当日を含む方式(一部の契約書・社内規定で使用)
- 時間単位方式(「3営業日以内=3×24時間後」と解釈するケース)
契約書や申込書で明確に定義されていない場合は、①当日を含まない方式で解釈するのが一般的です。
「N営業日以内」曜日別早見表
依頼日の曜日によって期限がいつになるかを、1〜10営業日まで一覧にしました(土日休み・祝日なしと仮定、当日不算入方式)。自分の起算曜日の列を縦に見てください。
| N営業日以内 | 月曜起点 | 水曜起点 | 金曜起点 |
|---|---|---|---|
| 1営業日以内 | 火曜日 | 木曜日 | 翌週月曜日 |
| 2営業日以内 | 水曜日 | 金曜日 | 翌週火曜日 |
| 3営業日以内 | 木曜日 | 翌週月曜日 | 翌週水曜日 |
| 4営業日以内 | 金曜日 | 翌週火曜日 | 翌週木曜日 |
| 5営業日以内 | 翌週月曜日 | 翌週水曜日 | 翌週金曜日 |
| 6営業日以内 | 翌週火曜日 | 翌週木曜日 | 翌々週月曜日 |
| 7営業日以内 | 翌週水曜日 | 翌週金曜日 | 翌々週火曜日 |
| 8営業日以内 | 翌週木曜日 | 翌々週月曜日 | 翌々週水曜日 |
| 9営業日以内 | 翌週金曜日 | 翌々週火曜日 | 翌々週木曜日 |
| 10営業日以内 | 翌々週月曜日 | 翌々週水曜日 | 翌々週金曜日 |
火曜・木曜起点も同じ要領で算出できます。祝日が絡む場合は営業日計算ツールで正確な日付を計算してください。年間の営業日カレンダーが必要な場合は営業日カレンダー作成ツールで作成できます。
3シーン別「N営業日以内」の具体例
「N営業日以内」の解釈は、シーンによって慣習が異なります。代表的な3つのシーンで整理します。
シーン1:銀行振込(「3営業日以内に着金」)
銀行振込における「3営業日以内に着金」は、振込手続き日を含めず、翌営業日から3営業日目までを指します。
- 月曜10時に振込手続き → 木曜日までに着金
- 金曜15時を過ぎて振込手続き → 翌週水曜日までに着金(土日を除く)
銀行は15時以降の振込を「翌営業日扱い」とすることが多く、夕方以降の振込は実質1日遅れる点に注意してください。月次の支払や請求の文脈で「翌月末払い」「翌々月末払い」が出てくる場合は、翌月・翌々月とは?で意味と具体的な日付を解説しています。
シーン2:行政手続き(「届出から5営業日以内」)
役所への届出や許認可申請における「5営業日以内」も、届出日を含めず翌営業日から数えるのが原則です。
- 月曜に届出 → 翌週月曜日に処理完了
- 木曜に届出(金曜が祝日) → 翌週金曜日に処理完了
行政機関は土日祝が休みのため、祝日が挟まると期限が後ろ倒しになります。GW・年末年始・お盆をまたぐ場合は実質2倍以上の日数がかかることもあります。
シーン3:契約書(「契約締結から○営業日以内に通知」)
契約書における「契約締結から3営業日以内に通知する」などの条項は、契約書に「初日を含む/含まない」が明記されていればそれに従い、明記がなければ初日不算入が原則です。
- 「契約締結日から起算して3営業日以内」 → 契約締結日を含む(起算日を明記)
- 「契約締結後3営業日以内」 → 契約締結日を含まない(翌営業日から)
トラブルを避けるため、契約書では「起算日を含む/含まない」を明記することが推奨されます。締め日から支払日を計算したい場合は支払日計算ツールが便利です。
3シーンの当日扱いまとめ
| シーン | 当日(起算日)の扱い |
|---|---|
| 銀行振込・着金 | 含まない(翌営業日から) |
| 行政手続き(届出) | 含まない(翌営業日から) |
| 契約書(条項による) | 「起算して」なら含む/「後」なら含まない |
業界別の「○営業日以内」の慣習
| 業界・場面 | 通常の解釈 |
|---|---|
| 銀行振込・着金 | ①当日を含まない |
| 行政手続き(役所) | ①当日を含まない |
| 書類選考・採用通知 | 曖昧(企業による) |
| 配送・納品 | ②当日を含むケースが多い |
| EC・通販の発送 | ②当日を含むケースが多い |
契約書や利用規約に明記されていない場合、トラブルを避けるため①当日を含まない方式で解釈するのが安全です。
祝日をまたぐ場合の数え方
祝日・振替休日は営業日に含まれません。
祝日前日(木曜)に申し込んで「3営業日以内」の場合
木曜:起算日
金曜(祝日):除く
土曜:除く
日曜:除く
翌週月曜:1営業日後
翌週火曜:2営業日後
翌週水曜:3営業日後(期限)
通常より3日遅くなります。ゴールデンウィーク・年末年始をまたぐとさらに遅延します。
よくある質問
Q. 「3営業日以内」と「3営業日後」は違いますか?
厳密には同じです。「3営業日以内に処理します」=「3営業日後までに完了」という意味です。
Q. 土曜日が営業日の会社の場合は?
土曜も営業日に含まれます。会社の営業カレンダーを確認してください。
Q. 「3営業日程度」という表記は?
「以内」ではなく「程度」の場合、前後1日の誤差がある場合があります。
Q. 今日から3営業日後が何日か調べたい
営業日計算ツールで今日の日付から自動計算できます。祝日にも対応しています。
参考リンク
- 民法第140条(e-Gov法令検索) — 初日不算入の原則
- 全国銀行協会 — 銀行の営業日定義


