「20日締め翌月末払い」「月末締め翌々月末払い」のような支払条件で、実際の支払日が何月何日になるかは、**「締め日」「支払条件(翌月・翌々月の何日)」「土日祝の振替」**の3ステップで決まります。
この記事では、締め日と支払条件から支払日を計算する手順、支払サイト(暦日数)の考え方、代表的な締め日パターンの早見表、土日祝で支払日がずれるときの前倒し・後ろ倒しの違いを整理します。
自分の取引条件で支払日を計算したい方は支払日計算ツールで自動計算できます。
支払日が決まる3ステップ
支払日は、次の順番で考えると間違えません。
- 締め日を確認する(例:20日締め)
- 支払条件を当てはめて素の支払日を出す(例:翌月末払いなら翌月の末日)
- 素の支払日が土日祝なら翌営業日へ振り替える
ステップ2までで出る「素の日付」は、カレンダーの曜日を無視した基準日です。実際の振込は、その日が休業日かどうかで前後にずれます。
代表的な締め日・支払条件の早見表(素の日付)
下表は、土日祝による振替を考える前の「素の支払日」です。実際の確定日(曜日つき)は年・月で変わるため、ツールで確認してください。
| 締め日 | 支払条件 | 締め日(8月取引の例) | 素の支払日 | 支払サイトの目安 |
|---|---|---|---|---|
| 10日締め | 翌月10日払い | 8月10日 | 9月10日 | 約30日 |
| 15日締め | 翌月末払い | 8月15日 | 9月30日 | 約45日 |
| 20日締め | 翌月末払い | 8月20日 | 9月30日 | 約40日 |
| 25日締め | 翌月25日払い | 8月25日 | 9月25日 | 約30日 |
| 月末締め | 翌月末払い | 8月31日 | 9月30日 | 約30日 |
| 月末締め | 翌々月末払い | 8月31日 | 10月31日 | 約60日 |
| 15日締め | 当月末払い | 8月15日 | 8月31日 | 約15日 |
読み方の例:「月末締め翌月末払い」なら、8月取引は締め8月31日・支払9月30日が素の日付です。この9月30日が土日祝に当たれば、買掛金は翌営業日へ繰り越されます。
支払サイト(日数)の考え方
支払サイトとは、取引日または締め日から、実際の支払日までの暦日数のことです。営業日ではなく、土日祝を含めた暦の日数で数えるのが一般的です。
- 取引日基準:取引が発生した日から支払日までの日数。月初の取引ほどサイトが長くなる。
- 締め日基準:締め日から支払日までの日数。締め日が同じなら取引日によらず一定。
| 支払条件 | 支払サイト(締め日基準の目安) |
|---|---|
| 月末締め翌月末払い | 約30日 |
| 月末締め翌々月末払い | 約60日 |
| 15日締め翌月末払い | 約45日 |
| 20日締め翌月末払い | 約40日 |
サイトが長いほど入金まで時間がかかり、フリーランス・中小企業では資金繰りに直結します。契約書がどちらの基準(取引日か締め日か)で日数を数えているかを確認してください。
土日祝でずれるとき:前倒し・後ろ倒しの違い
素の支払日が土日・祝日・振替休日に当たると、支払日がずれます。どちらにずれるかは支払いの種類で異なります。
| 支払いの種類 | 休日に当たったときの一般的な扱い |
|---|---|
| 取引先への支払い(買掛金・売掛金の入金) | 翌営業日へ後ろ倒し |
| 給与の支払い | 前営業日へ前倒し |
たとえば素の支払日が日曜なら、買掛金は翌月曜(祝日ならさらに後ろ)へ、給与は前金曜(祝日ならさらに前)へ動くのが一般的です。何日ずれるかは年・月の曜日と祝日配置しだいなので、確定日は自分で断定せずツールで確認するのが安全です。
最終的には契約書・支払規定の定めが優先されます。記載がない場合は経理担当に確認してください。
やりがちな注意点
- 「翌月末払い」と「月末払い」を混同する:前者は締めの翌月の末日、後者は当月の末日です。支払月が1ヶ月ずれるため契約書の表記をそのまま読みます。
- 素の支払日を確定日と思い込む:早見表の日付は振替前の基準日です。曜日つきの確定日はツールで確認します。
- 前倒し・後ろ倒しの方向を取り違える:買掛金は後ろ倒し、給与は前倒しが一般的で、逆方向に動きます。
- 支払サイトの起算日(取引日か締め日か)を確認しない:同じ「60日サイト」でも起算日が違うと支払日が変わります。
よくある質問
Q. 「○日締め○日払い」の支払日はどう計算する? まず締め日を確認し、その締め分を支払う「翌月(または翌々月)の何日か」を当てはめて素の支払日を出します。次に、その日が土日祝なら翌営業日へ振り替えます。たとえば月末締め翌月末払いなら、8月取引は締め8月31日・支払9月30日が素の日付で、9月30日が休日なら翌営業日にずれます。
Q. 支払サイトとは何日のこと? 支払サイトとは、取引日(または締め日)から実際の支払日までの暦日数(土日祝を含む)のことです。月末締め翌月末払いは約30日、翌々月末払いは約60日が目安です。締め日からの日数で数える場合と取引日からの日数で数える場合があるため、契約でどちらの基準かを確認します。
Q. 支払日が土日祝のときは前倒し?後ろ倒し? 取引先への支払い(買掛金)は翌営業日へ後ろ倒しにするのが一般的です。一方、給与の支払いは前営業日へ前倒しにする会社が多く、方向が逆になります。最終的には契約書・支払規定の定めが優先されるため、どちらに振り替えるかは事前に確認します。
Q. 締め日と支払日が同じ月になることはある? あります。「15日締め当月末払い」や「20日締め当月末払い」のように、締めた同じ月の末日に支払う条件では締め月と支払月が同じになります。この場合の支払サイトは約10〜15日と短くなります。締めの翌月・翌々月かどうかで支払月が変わるため、契約書の表記をそのまま確認してください。
Q. 確定した支払日(曜日つき)を正確に知るには? 素の支払日は早見表で当てられますが、土日祝で何日ずれるかは年・月によって変わります。確定した支払日を曜日つきで正確に知りたい場合は、取引日・締め日・支払条件を入力すると振替後の確定支払日と支払サイトが自動で出る支払日計算ツールで確認するのが確実です。
関連記事
- 月末締め翌月末払いはいつ?支払日を月別カレンダーで解説
- 手形サイトの計算|60日・90日サイトの満期日の数え方
- 月末締め翌々月末払い・20日締め翌月末払いの計算と変則パターン
- 翌月とは?翌々月との違い
取引日・締め日・支払条件から確定支払日を自動計算したい方は支払日計算ツールをご利用ください。


